FIGパルクール委員会の委員達が公開書簡にて辞任することを発表

samuraiseven

10月18日にAl-Breihi, Aleksandra Shevchenko, Estelle Piget, Kamil Tobiasz の連名によって公開書簡が発表されました。

今回の書簡では署名を行った4人がFIGパルクール委員会を辞任する旨が発表されています。

以下、翻訳を掲載します。

この公開書簡は2017年10月より国際体操連盟(以下、FIG)のパルクール委員会の委員を務めたAhmed Al-Breihi、 Aleksandra Shevchenko、Estelle Piget、Kamil Tobiasz の辞意を表明する。

私達はこの誠実な交流の最後に、FIGに対し辞任の意向を届け出ました。私達の使命はパルクール実践者の皆さんとパルクールコミュニティを代表すること、そして皆さんの声となることでした。しかし、物事が進むに連れて私達はこのプロジェクトに関わり続けることができなくなりました。そしてこの私達の決断について皆さんに伝えなければなりません。

1年前、スウェーデンにおけるパルクールと体操によるコラボレーションの成功を受け、David Belle(旧会長)、副会長としてCharles Perrière(現会長)、Florian Busi(スポーツマネージャー)のパルクール委員会への加入しました。このパルクール委員会の目的は、今日の世界中のコミュニティにて実践されるパルクールに対する尊重の中で、FIGと共に私達のパルクールの知識の共有すること、そしてパルクールの発展でした。

国際体操連盟(The International Gymnastic Federation 通称:FIG)は最も古いオリンピック競技の国際連盟であり、146カ国が加盟しています。FIGは、世界で認知されたスキルを兼ね備えるパルクールの迅速な発展を支援し、認知拡大の手助けと、新しい施設へのアクセスの提供、世界中の途上国へパルクールをもたらすなどといった非常に大きな機会を提供をすることができる組織だと私達は信じています。また、近年では、パルクールとフリーランニングの競技は世界中で発展を遂げており、そのために、新しい国際大会を発展させること、またいつの日かオリンピック競技になる日へと導くことは非常にエキサイティングなことです。

しかし、現実では、パルクールの種別化のやり方において私達は合意することができていません。この種別化の動きは非常に早く、そして透明性が殆ど、または全く無い状態で進んでいます。そして、国際パルクールコミュニティや国単位のパルクール組織が関与することができていません。また、結果として、パルクール委員会の会長の示す規範である”Code of Points”や”parkour equipment”にも、私達、そしてパルクールコミュニティの見解が反映されていません。私達が問題と捉えるパルクールの将来への懸念がそこにあります。

このような問題があっても、FIGのパルクール委員会の現在の会長Charles Perrière、スポーツマネージャーのJakub Koslaczと共に委員のメンバーだったことは光栄であり、FIGのスタッフと共に働くことができたことは非常に嬉しい事でした。しかし、このパルクールコミュニティーの本質を維持することがないプロジェクトのあり方は、私達の考えるパルクールの価値とは一致していません。

Translated by Open Letter to the Parkour Community Regarding FIG Parkour
翻訳などに関するご質問等はお問い合わせから