【大会レポート】パルクール北米大会NAPCに行ってみた!【1日目】

こんにちは、泉ひかりです。

今回はカナダのバンクーバーにて開催されたNorth America Championship 2019に行ってきました!ということで、会場の様子やNAPCがどのように運営されていたのかを紹介したいと思います。

そもそも、パルクールの大会ってなんぞやっていう人はコチラの記事もどうぞ。

North American Parkour Championships 2019(NAPC7)とは

NAPCはカナダ・バンクーバーにあるOrigins Parkourというジムにて、11回開催されているパルクールの北米大会です。2013年から開催されているこの北米大会ですが、もちろん世界中から参加が可能で、7回目となる今回はヨーロッパやアジア、南米など、北米地域以外からの参加者も多く見られました。

今大会が開催される前にアメリカ・カナダで計6回地域予選が開催されており、各地域予選の優勝者6名がイベント1日目の予選決勝の出場権を得られる他、メインイベントの初戦、予選決勝当日の朝に行われる現地予選で勝ち残った選手や、昨年度ファイナル出場者の5名が、予選決勝に出場できます。北アメリカの選手はもちろん、イギリスからStorm Freerun の Joseph Hendoがスピード部門の昨年優勝者として招待されています。

スケジュール

1日目
10:00- 現地予選 @Port Moody Stadio
17:00- 予選決勝 @Vancouver Facility(メインジム)
2日目
17:00- 準決勝戦 @Vancouver Facility(メインジム)
3日目
17:00- 決勝戦  @Vancouver Facility(メインジム)

【1日目】現地予選 / 予選決勝

現地予選 10:00~ @Port Moody Stadio

現地予選は、メインイベントの開催されるOrigin Parkourがあるバンクーバーからバスと電車で40分のところに位置するOrigin Parkourのもう一つのジム、Port Moody Stadioで行われました。

北米の地域予選に参加できなかった他地域の選手や、地域予選で惜しくも2位・3位だった選手などを含む多くのトレーサーが参加。予選会場は予選参加者しか入れないにもかかわらず、たくさんの人で溢れかえっており、パルクールの大会に挑戦したいトレーサーの多さにはとても驚きました。

次に予選で実施された競技部門を紹介します。

①スキル部門

スキル部門では男女ともに9つの課題が用意されます。そして、30分以内にクリアした課題が多いトップ3が予選決勝に勝ち上がることができます。

男女で課題は異なりますが、どれも一筋縄でいかない(簡単にはクリアできない)課題ばかりとなっています。

比較的狭いジムの中でありながらも、課題の種類は偏りなく組み合わされて課されます。

課題はこれらすべての動きをカバーした上で、それぞれの動きの正確性も、課題クリアには求められる内容になっています。

また中には、どちらの踏切足を使うか指定される課題もありました。普段の練習で苦手な方の踏切足でレールや壁を蹴ることがない場合、「やってみたらできる」レベルの難易度ではないので、苦戦している人たちも多くいました。

②スピード部門

こちらは男女ともに同じコースが用意されていました。ジム内には赤色と黄色のフラグが用意されており、赤色のフラグはフラグの左側を、黄色いフラグはフラグの右側を通過するというルールです。それ以外のルートや障害物の超え方は指定がありません。

迂回して安全なコースを取るもよし、スキルでカバーできるなら高難度なコースを選んで時短するもよし。各プレーヤーによって様々な攻略法が見ることができます。

コースを間違えてゴールした場合はタイム無し、一度ゴールしたらやり直し無しの一発勝負です。(旗を見落としたことに気づき、一旦戻ってから正しいルートに戻ってる人も何人かいました。)

③フリースタイル部門

フリースタイル部門では、ジム全体を使いパフォーマンスをし、本番同様の採点基準でランキングされ、トップ3が勝ち上がります。女性部門は本戦出場人数の14人に全員収まるということで行われませんでした。

予選決勝出場選手練習時間 13:00~ @Vancouver Facility(メインジム)

練習時間は、スピード部門・フリースタイル部門の選手のみに設けられており、この練習時間の最初にスピードランの内容が選手に説明されます。スキル部門は、大会開始直前に選手向けの説明があり、練習することなく本番に挑むことになります。ちなみに現地予選を別のジムで受けた人たちは、終わった瞬間昼ごはんも食べずに大会の開催場所であるメインジム、Vancouver Facilityの方に向かわないと間に合わないほどのハードなタイムスケジュールでした。

予選決勝戦 17:05~ @Vancouver Facility(メインジム)

現地予選に参加せず、各地域の予選突破者や去年のトップ5の選手はここからの大会参加になります。今回の大会は全カテゴリ合わせて男性50名、女性48名分の参加枠が用意されています。複数のカテゴリに重複参加している選手はいますが、パルクールの大会ではメインイベントの参加者が一番多い大会になっています。

 

YouTubeでライブ配信も行われていたので、全容が気になる方はYouTubeでチェック!

①スキル部門

予選決勝は現地予選と同様、男女ともに9つの課題が用意され、30分以内にクリアした課題が多いトップ3が予選決勝に勝ち上がれるというものでした。

各チャレンジごとに審判がついており、クリアしたかをチェックして、持っているアイフォンに記録してます。

この30分間の中でクリアした課題の数で順位が付けられ、順位ごとにポイントを獲得できます。スキル部門男性は20名、女性は14名の参加者から男性は上位10名、女性は上位7名までが準決勝に進出できます。

②スピード部門

予選決勝のコースは男女で少し違いがありました。女性のコースを基にルートが一部変更され、男性は一度高い障害物を超えなければいけないルートとなっています。赤色のフラグはフラグの左側を、黄色いフラグはフラグの右側を通過するというルールのみ設けられていました。スピード部門男性22名、女性15名が参加しており男性12名、女性8名が勝ち上がり準決勝に進出できます。

現地予選の会場と違い広いジムでのスピードランは、ランの内容の濃いさ、難しさだけでなく、観客を意識したコースチョイスになっており、盛り上がりを見せました。スタートが観客の真後ろからなのも新しい!

③フリースタイル部門

フリースタイル部門では男性は20名、女性は14名の参加者から男性は上位10名、女性は上位7名が次の日の準決勝に進出します。1日目、2日目のフリースタイルは使えるエリアが違っており、初日は観客の目の前にある低い障害物とレールエリアを含む正方形のスペースの中でフロウを作らなければなりません。

選手の持ち時間の制限はなく、動きは①connection ②difficulty ③excisions ④obstacle usingの順で優先的に採点されます。


1日目は予選大会にも関わらず、多くの人が観戦に来ており、会場の雰囲気を楽しんでいました。

大会終了後には、参加者へのプレゼントも。

プレゼントのTシャツ配布中

1日目から盛り上がりをみせたNAPC、2日目3日目はさらに盛り上がりを魅せていきます。次の更新もお楽しみに!