パルクールの練習会を運営する時、アドバイスする時に大切なこと

パルクール練習会

こんにちは、フミアキです。私は2017年6月から月に一度のペースで鹿児島にてパルクールの練習会を開いています。最近は参加人数も増えて、コミュニティが盛り上がっていることを実感できて嬉しいです。今回は、まだまだ主催者として至らない点の多い私ですが、パルクールの練習会にて初心者のかたなどにアドバイス等を行う上で大切にしていることを書きたいと思います。

パルクールにあらかじめ決まった動きはない

初めてパルクールを体験する人にとって、パルクールは「あらかじめ決まった動きはない」というのは意外なことです。パルクールは、街中、公園、自然環境、といったあらゆる場所を機能的に移動するトレーニングです。パルクールではどのように動いても問題はなく、むしろ枠に縛られずに自由に動くことが実はとても大切です。

乗り越える、しがみつく、ぶら下がる、くぐり抜ける、とった多彩な動きを練習する中で、様々な環境に対応する力を身に着けていきます。もちろん基礎の動きはありますが、動きは人それぞれなので、ポイントを抑えながら自由に動くことが重要です。

なので、練習会では参加者が自由に動けるように工夫をすることが大切です。

パルクールの基礎の動きを教えるとき

Balance
Balance / StressedTechnician

パルクールでは「自由に動いてもいい」と説明しても、初心者は最初のうちは何をすればいいか戸惑ってしまいます。なので、練習会では始めに「ヴォルト」「キャットリープ」「プレシジョンジャンプ」といったパルクールの基礎の動きを教えることがおすすめです。

このとき、もし参加者にとって難しすぎる動きや、怪我をしてしまいそうな動きがあるなら、もっとそれぞれに合った動き方を一緒に見つけることが必要です。

たとえば、初心者はクライムアップを初めから完璧に行うのは難しいですが、「肘を壁にかける」、「ジャンプの勢いを使う」といった方法で壁を登るのは比較的簡単です。そのような登り方に参加者が慣れたら、今度は「片肘だけを壁にかける」、「ジャンプの勢いを弱くする」といったより難易度が高い動きをアドバイスします。

人それぞれに合った方法で段階的に練習をする中で、少しずつ身体の動かし方が上達してきます。

また、ここでも基礎の動きはあくまで一つの移動方法であり、その通りに動かなければならないわけではないということを主催者側は念頭に置くべきです。

自由に動くことができる運営方法

それぞれが自由に動きやすく、また上達度にかかわらずに誰もが楽しめるような練習会の運営方法を2つ紹介します。

スタートとゴールを指定する

1つ目は、障害物を乗り越えながらスタートからゴールまで移動する練習です。
主催者側が事前にスタート地点とゴール地点、移動方法を指定します。移動方法は「岩を乗り越える」、「レールの上を渡る」といったおおざっぱなもので、その乗り越え方や渡り方は各自の自由です。それぞれの好きな動きで、すばやくゴールまで移動します。

この練習では、「この箇所ではこのヴォルトの種類をする」といったように指定するのではなく、参加者自身が挑戦してみたい、もしくは自信がある技をそれぞれ試すことが大切です。

障害物を活かす

2つ目は、「地面に足がついてはいけない」というルールでスタートからゴールまで移動する練習です。
1つ目と違い、この練習ではスタートとゴールの場所のみが決まっており、移動方法や経路などはすべて参加者の自由です。

「岩を足場にする」、「木の枝にぶら下がる」といった方法で地面に足がつかないように工夫しながらゴールまで進みます。地面に落ちてしまった場合はスタート地点からやり直しです。落ちたらマグマに落ちると少し脅してみると面白いです。

このような練習では、「どうしたらスムーズに動けるか」「どのような面白い動きがあるか」ということをみんなで考えることで、多彩な動きが生まれやすいです。
周囲の地形に適応して自由に移動をする中で、様々な動き方を身に着けられます。

押し付けるのではなく、あくまでアドバイス

2009 PKTO Summer Sesh
2009 PKTO Summer Sesh / pdeperio

主催者側は安全面や技術面から、積極的にアドバイスを行うことが大切です。しかし、このときに参加者の動きをむやみに否定して、特定の技術を押しつけるようなアドバイスをすると動きに広がりが生まれなくなってしまいます。

パルクールではどのような移動方法であってもそれが「間違い」ということにはなりません。アドバイスをするときは、参加者の動きを一つの移動方法として尊重したうえで、より安全で効率的な動き方のポイント知ってもらうのが大切です。初心者が熟練者の巧みな動きをお手本にするように、熟練者も初心者の固定観念にとらわれない動きから学ぶことは多いです。一方的に教える側の視点に立っていては主催者側も自分が成長する機会を逃してしまうでしょう。

自由な動きと発想でより楽しいパルクールライフを

自由な発想で思い描いた動きを形にすることはパルクールの醍醐味です。練習会は人によって様々な行い方があると思います。でも、今記事で紹介したようなことを少し工夫してみるだけで、パルクールの楽しさを運営側も参加側も、さらに味わえるようになるかと思います。

https://www.flickr.com/photos/pdeperio/3884483538/